今日は女性でお悩みの方が多い『胸郭出口症候群』についてお話ししていきます(^^)
『○○症候群』や『○○病』と名前がついているとドキッとしちゃいますよね
でも胸郭出口症候群の場合は、そんなに恐れる病気ではないので安心してください。
病院で胸郭出口症候群と診断されたあなた、安心して大丈夫ですよ(^^)
これは正しい治療と日常生活の改善で容易に改善します!
胸郭出口症候群の症状
つり革につかまる時や、物干しの時のように
腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、
肩甲骨周囲の痛みが生じます。
また、前腕と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害が出るときもあります。
酷くなると手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。
また、血管や神経を圧迫することによって腕や指先が冷たく感じるのも胸郭出口症候群の特徴です。
胸郭出口症候群になる人の特徴として、
『いかり肩』と『なで肩』があります。
これの面白いところはいかり肩となで肩って
真逆なのに両方とも症状の原因になるんですよね
いかり肩
いかり肩では鎖骨と肩甲骨が挙がります。
さらに、胸を張った状態になります。
この姿勢は重力で腕や肩甲骨が下がる力に対して首の筋肉が過剰に抵抗して首の筋肉が発達します。
そうすると「斜角筋隙」という隙間が狭まり、神経を圧迫することが原因と考えられています。
なで肩
なで肩では、逆に首の筋肉は発達しておらず、いかり肩と比較すると神経を圧迫しずらく感じます。
しかし、臨床での症例では女性でなで肩の人が1番多いです。
そしたらなぜ、症状が出るのか?
それは筋肉が少ないため、重力に負けて腕や肩甲骨が下がり、一緒に神経にも牽引力が働きしびれが出ると考えられています。
胸郭出口症候群の3つのタイプ
斜角筋症候群
斜角筋という筋肉で構成される斜角筋隙という通り道が狭くなることで、痛みやしびれなどの症状が出てきます。
斜角筋とは主に首の動きに関わる筋肉で、頚椎から肋骨にかけて繋がっています。
斜角筋隙が狭くなる原因は何でしょうか。
実は、その原因が先ほどお話した「いかり肩」なのです。
いかり肩は、男性に多い姿勢で肩を上に引き上げたような姿勢となっています。
肋鎖症候群
肋骨と鎖骨の間の肋鎖間隙という通り道が狭くなることで、痛みやしびれなどの症状が出てきます。
この肋鎖症候群は通常は骨のない肋骨と鎖骨の間に、頚肋という骨ができることが原因である場合が多いです。
他には「なで肩」が原因になる場合があります。
なで肩の姿勢の場合、鎖骨が下がって肋骨との間が狭まり、肋鎖症候群を引き起こす原因となります。
小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋と鳥口鎖骨靭帯という靭帯でできる小胸筋下間隙という通り道が狭くなることで、痛みやしびれなどの症状が出てきます。
小胸筋は、鎖骨のやや下の烏口突起という部分から肋骨にかけて繋がっている筋肉です。
電車の吊り革を握ったり、高い場所のものを取ろうとする時に、腕神経叢(わんしんけいそう)の通り道が角度を変えるため、小胸筋と肋骨の隙間で圧迫されやすくなります。
また、なで肩の姿勢が手を挙げると更に腕神経叢が圧迫されやすくなります。
ここまで読んでいただいて、胸郭出口症候群といっても色々な種類があるのが分かったと思います。
次回のブログでは、あなたのどこが原因で症状が出ているか、どういうケアがあるのかをお話していきます。
本日も最後までご覧頂き、ありがとうございます!
質問やコメントいつでもお待ちしてます。
また、湘南・茅ヶ崎で腰痛、ヘルニア、膝の痛み、変形性膝関節症でお困りの方がいましたらご連絡お待ちしております。